のくて~takaと、てなわんもん&U

のくて~(マヌケ)takaと 愛犬てなわん(ずる賢い)パピヨンもん& ちわわんUチャンの日常です

2019年02月

今日は福井県立歴史博物館の企画展
越前萬歳-新しい年を言祝(ことほ)ぐ-に行ってきました。
13:30~越前万歳保存会による実演があるので
駐車場は満車、会場も満員御礼でした

特別展示室での実演予定でしたが
来場者多数(180名ほど)で講堂での実演になったそうです。
公式Twitterより この中に私がいるよ

越前萬歳
(祝い事での掛け声の「万歳(ばんざい)」と区別するため企画展では萬歳と表記)
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
全国の三大万歳の一つ
越前市上大坪地区や味真野地区の人びとによって伝承され
かつては野大坪(のおおつぼ)萬歳ともいわれていました。
起源については不明ですが
伝承では約1500年ほど前に始まったとされ
男大迹皇子(継体天皇)が味真野におられた頃
宇津保の舞を演じたところ馬の病気が回復した
と伝えられているそうです。
太夫と才蔵の掛け合いが特徴。

太夫(たゆう)
水色の紋付の着物に
黒麻地に子持縞、舞鶴の掛素袍(かけすおう)を打ち掛け
侍烏帽子(さむらいえぼし)を被り
金の袴をはき、腰に小刀を差し、右手に開いた扇を持つ

才蔵(さいぞう)
掛素袍なしで、赤い大黒頭巾
摺り太鼓(すりだいこ)
弓なり桴(ゆみなりばち)で摺るようにたたくのが
越前萬歳の特徴だそうです。
(越前万歳から別れた加賀萬歳では縁をカチカチ叩くそうです)

おひとりさまなので
真ん中の空いてる席に滑り込めました
撮影OKでした。
今回の実演は4演目
まずは福井町尽し
越前萬歳の代表的な演目だそうです。
城下町の名前を掛詞に歌い込んでいます。
片町や毛矢町など、知った名前も出てきました
早口だし、被せてくるし
正直なに言ってるか分からないところが多いんだけど
このテンポが面白い

左の才蔵役の方が、保存会の会長さんだそうです。
途中で台詞が飛んじゃったみたいなんだけど
相方が被せちゃえば誤魔化せて気付かなかった人もいそう。
yaplog!では直接記事内に動画をアップロードすることができません
とのことでFBのリンクを貼っときます
福井町尽し

2演目目は寿(竹馬)
ハッキリとは聞き取れなかったけど
女性のことをあ~やこ~や言ってたように思う。
寿では才蔵が蝶々薙刀(ちょうちょうなぎなた)帽子を被ります。
シデという5色の細い布を御幣のように付けられた竿を使います。

こちらは今の漫才と近いものがある。
演者は保存会で最年少の19歳と21歳だそうです。
寿

3演目目はお早良作
加賀藩士の次男安達良作と、下働きの娘お早の逃避行が題材。
良作・お早・良作の家来の3人で金沢から福井へやってくる。
2人の後を追ってきた母・そよが、はやを強引に連れ戻そうとしたため
良作はそよを斬ってしまった。
家来にわび遺言状を託して心中する。
忠義な家来も自ら首を吊った。

という実話だそうで
実際は丸岡で事件が起こったそうですが
越前萬歳では演じられず
松本まで来たことになっているそうです。
文化5年の出来事だそうで
すぐに越前萬歳の演目になったようです。
鯖江では、やんしき踊りや盆踊りの題材にもなっているそうです。
お早良作

最後に鳥刺し
「さいとり」とか「さいとりさし」とも呼ばれている演目で
鳥の名前を歌いこんでいます。

サーカ、サーカ、サーカ、サーカ、サッ、サッ、サッ、サッ
という掛け声の時の、太夫の所作が面白い
鳥刺し

会長さんの挨拶で
「台詞を覚えるのが大変で、覚えてもパっとでてこない」
みたいなことを仰ってました。
太鼓のたたき方を披露されたり
いっぱいアピールしたいことがあったようですが
お時間になっちゃいました。

お終いの学芸員さんの挨拶で
「1曲で1年寿命が延びるといわれているので
今日お集まりの皆さんは4年延びました」
と仰ってました

そのあと展示室へ(撮影禁止)
演目の関連文書や衣装、稽古本など約70点を展示。

・ひらがなけいこ本
・瀧谷寺が所蔵する図絵馬は
 制作した年代が分かるものでは越前萬歳を描いた最も古い資料。
・お早良作の舞台になった坂井市にある演仙寺の文書。
・蝶々薙刀帽子
・叺(カマス)帽子は
 表に大黒、裏に寿の文字を刺繍

坂井市坂井町上新庄、一里塚があった場所に
お早良作の供養地蔵堂があるそうです。
地蔵堂には5体の地蔵が祀られ、為良作・為早・為熊と彫られていて
3人の慰霊のためのお地蔵様だと分かるそうです。
(熊は越前萬歳の歌詞中の名前で、実際はそよ)

道路向かい側には勿谷石製の供養塔があるそうです。
正面に『南無阿彌陀佛と無智光導の花押』
側面に『念仏講中』
『志してのち わがみにそゆる たからにハ なむあみだぶに 志くものハなし』
情報によると
那谷寺の前にあった浄土宗三光院・念仏行者 無智光導が
2人を憐れみ捧げたものだそうです。
寺は現在、那谷寺参道に新しく建て替えられ
ガラス戸越に仏さまを拝むことができるそうです。

越前万歳は『尽しまんざい』と『語りまんざい』に別けられ
その下に12種に枝分かれ。
尽しまんざいの中の『町もの』に、福井町尽し
             『囃もの』に、鳥刺し
語りまんざいの中の『世話もの』に、お早良作
             『祝儀・縁起もの』に、寿

取るの大変だから
パネルくらいは撮影OKにしてもらえないもんですかね
の展示だけOKでした。

帰ってから検索してみたけど
保存会のサイトとか無いようだし
演目とか台詞について詳しいことは分からなかったです。
1/1 12:00~の初舞は家内安全を祈願し味真野神社で奉納された後
近くの味真野商工会館でも12:30~披露されるそうなので
来年は是非現地で見たいですね

加賀前田家より拝領したカマス帽子が所在不明となっているそうです

常設展示も見てきました。
昭和のくらし

公式Twitterの中の人(つか

ダイニングキッチンといえばいいのでしょうか

このタオルを掛ける棒
で現役なんですけど~

ちなみにホーローのお盆もあるよ。
おっかが何回も捨てようとしてたけど
おばばの代から使ってるお盆だから
うちが気に入ってて引き止めてる。

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