数年前、親会社からうちの会社に出向で来ていた男性が
亡くなったと訃報連絡がきた。
享年51歳で、急性白血病だったらしい。

元気ハツラツなイメージの方で
病気のほうが寄ってこないんじゃないかと
そんな感じの方だったので
最初聞いた時は過労死かと思ったぐらい。
すごくビックリしたし、ショックだった。

その方は独身だったのですが
「息子さんが先に亡くなっつんて親御さんはさぞ辛いやろうの」
と後輩と話をしていた。

その後輩が
「ちょっとグチっていいですか~」と言ってきたので
どうしたのか聞いてみると
別の部署の女性とこの話になった時に
「独身やで残された人もえんし」と言っていたそうな。
「私も独身やで、自分に言われてるみたいで辛~くなって…」と。

↑は昨日言われたそうなんですが
「帰ってからも、今日仕事してても
 ふとした時に思い出して泣きそうになる」と。
私も話聞いてて
『私が死んでも悲しむ人はいない』
と言われているようで泣いてしまった。

私も後輩も独身だけど
天涯孤独じゃないし
不幸でもないし
人が亡くなって悲しむのは一緒に住んでる家族だけじゃない。
私が死んだら悲しんでくれる人が
ほんの一握りくらいはいるであろう。

わかっちゃいるけど
いわゆる『負け組』にくくられてるというか
世の中にこういう目で見ている人がいることが悲しかった。

男性が亡くなったことの悲しさより上回ってしまった。